嵐が去り、戻ってきた静けさ。
まだキンキンとあの女の声が響いてる。
「巻き込んでごめんね‥」
「いーって。私が勝手に入り込んだんだし。それより、頬‥腫れてない? 待ってて、氷持ってくる」
私は、小さな冷蔵庫から氷を取り出し、氷嚢を作ってタオルと一緒に渡した。
「ありがと‥」
いつものようにペタリと座りながら、流れてゆく沈黙。
2人とも、目の前の何も置かれていない小さなテーブルを見つめながら、虚無の時だけが通り過ぎてゆく。
気が付くと、高く上がっていたはずの太陽は優しい色を帯びて、この部屋の窓を射し始めていた。
「あのね、」
この沈黙を破ったのはみぃ。
「あの人は、私の伯父さんの奥さんなの」
「うん」
「私のお母さんのお兄さんの奥さん」
「ん」
「私、もう両親ともにいなくてさ、あの人の家の援助で生活してるし、学校にも行けてる」
だんだんと、ポツリポツリ話し始めてくれたみぃ。
それから、夜が更けるまで話してくれた。全部、全部。
ご両親のこと
黄嶋の伯父さんの家のこと
今までされてきた仕打ち
つらかったこと
悲しかったこと
痛かったこと
はらりはらりと涙を落としながら、
ひとつずつ、ひとつずつ、この子は吐き出していく。
今まで誰にも言えずに、ずっと、ずっと
ココロを砕いて封印してまで自分の中に押し込んでたんだね。
全てを吐き出した頃には、声を上げて泣いていた。
みぃも。
私も。
恐ろしい程に悲しい
真っ黒で真っ暗な瞳。
泣き終わって、真っ赤に腫らしたその瞳には、
キラキラとした“光”が、射し込んでいたんだ。
これがこの子の、本当の瞳。
私はこの時に、
この子を護ろうって
一生の友達で居ようって
そう、思ったんだ。
まだキンキンとあの女の声が響いてる。
「巻き込んでごめんね‥」
「いーって。私が勝手に入り込んだんだし。それより、頬‥腫れてない? 待ってて、氷持ってくる」
私は、小さな冷蔵庫から氷を取り出し、氷嚢を作ってタオルと一緒に渡した。
「ありがと‥」
いつものようにペタリと座りながら、流れてゆく沈黙。
2人とも、目の前の何も置かれていない小さなテーブルを見つめながら、虚無の時だけが通り過ぎてゆく。
気が付くと、高く上がっていたはずの太陽は優しい色を帯びて、この部屋の窓を射し始めていた。
「あのね、」
この沈黙を破ったのはみぃ。
「あの人は、私の伯父さんの奥さんなの」
「うん」
「私のお母さんのお兄さんの奥さん」
「ん」
「私、もう両親ともにいなくてさ、あの人の家の援助で生活してるし、学校にも行けてる」
だんだんと、ポツリポツリ話し始めてくれたみぃ。
それから、夜が更けるまで話してくれた。全部、全部。
ご両親のこと
黄嶋の伯父さんの家のこと
今までされてきた仕打ち
つらかったこと
悲しかったこと
痛かったこと
はらりはらりと涙を落としながら、
ひとつずつ、ひとつずつ、この子は吐き出していく。
今まで誰にも言えずに、ずっと、ずっと
ココロを砕いて封印してまで自分の中に押し込んでたんだね。
全てを吐き出した頃には、声を上げて泣いていた。
みぃも。
私も。
恐ろしい程に悲しい
真っ黒で真っ暗な瞳。
泣き終わって、真っ赤に腫らしたその瞳には、
キラキラとした“光”が、射し込んでいたんだ。
これがこの子の、本当の瞳。
私はこの時に、
この子を護ろうって
一生の友達で居ようって
そう、思ったんだ。

