片翼の天使

「みぃちゃーんっ!見て見てー♪」



うわぁお。

柚子が持ってきたのは、真っ白なふわふわのワンピース。



「これ、みぃちゃんの衣装ねぇ♪」



んーっと、



「かわいーでしょぉ♪」



ほくほくとした可愛い笑顔を見せる柚子。

これを今までコツコツコツコツとデザインしてたのね‥。

確かに可愛い。可愛いんだけど‥



「これ、胸が開きすぎじゃない?」

「そぉ?気にしないでぇ」



えっと、着るのは私‥で合ってる?


このワンピース?
ってかドレス?

本当にすっごく可愛いと思う。さすが柚子!!


半袖パフスリーブ。
ウエスト部は細くて、そこからぶわぁんと広がるスカートは足首までありそう。

レースが幾重にもなってて、白のグラデーションがすんごく綺麗‥。


まるでーー‥



「お人形さんみたいだよね」

「優花‥」



ーーっ!!!

瞳を奪われるって、こういう時に使うんだと、今理解した私。


漆黒の細身のスーツを纏った優花は、とても‥とても‥



「綺麗‥」

「ありがとっ」



瞳を細めて笑う優花は、私の頭を撫でた。

ハープは脚を広げるから、パンツルックなわけで。


いつも、女らしくて上品で綺麗なイメージの優花。

あ、外見だけね?


長いストレートヘアーを後ろでキッチリひとつにまとめ、オールバック。


凛々しいーー‥



「柚子ー、もうちょっとゆるめられる?胸がキツいよー」

「ゆーちゃん、太ったぁ?」

「胸が大きくなったと言ってもらえるかな?柚子ちゃん」



優花の最恐スマイルは健在である。



「ふっふははは♪」

「みぃ~今なんか笑うとこあった~?」

「ぜぇったい太ったんだと思ったよねぇ?みぃちゃん」



いやいやいゃ。



「楽しみだねっ♪」



そう笑顔で言うと、2人は私を左右から挟むようにぎゅーっと抱きしめた。



「楽しみだねぇ、みぃちゃん」



耳元で聞こえる、柚子のちょっとおとなしい声。



「ついに明日なんだね。頑張ろうねっ♪みぃ!」


少し高い所から聞こえる、優花の声。



「うんっ」



3人でえへ~♪ってなった。


すると



「着替えたよ~♪」



ドアが静かに開いて、そっと入ってきたのは‥

長身で、金髪の男の子。