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「ははっ‥はははははははははっあははははははーー‥」

「‥泣き虫おにーちゃん?」

「あーははっはははははーーっはっ‥」

「うふふふっふふふふふっあははっ♪」



なぜか2人で大爆笑になった。


この世に生まれてから、初めてこんなに笑ったよ。


腹筋と顎がいてぇ。
今なら双子の気持ちがよく分かるかも。





「ははっはー‥はー‥はー……」

「ふふふっ‥ふ?」



ひとしきり笑い終えた俺たち。



俺は、

このちっこい太陽の、真っ黒なデカい瞳をまっすぐに見据えながら問う。



「お前、魅に会いてぇか?」

「みいる?」

「みーお姉ちゃんの名前だ」

「会いたいっ!!」



間髪入れずに即答したコイツ。

その笑顔は魔法だ。



「俺も、会いたい」

「泣き虫おにーちゃんもですか?」

「お前‥魅の前ではそれ、言うなよ?」



また笑い始めた俺たち。


紺色になりかけた空にはいつの間にか


アイツによく似た
“月”が


そっと‥覗いていたんだ。