片翼の天使




「うわーぁん‥っーふえー‥んーー‥」



大泣きになったコイツを抱き寄せて、背中をポンポンと叩く。


ちっこいな‥

俺と初めて出会った時のアイツも、このくらいだったかな‥




ゴーン‥ガーン‥


夕暮れを知らせる鐘の音が鳴り響いた。


なぁ‥

この橙色の空の下で‥お前は今、何をしてる?




ーーーー~~~‥♪




『まだ、好きなんだ?』


颯斗‥



~~~~~~‥…♪



『ふざけんなよっ!

俺やあいつらが、どんな気持ちでお前に魅を託したんだと思ってんだよっ!!』


洸一朗‥




~~~~~……♪♪



『泣かせんじゃねえぞ』


海斗‥



~~~~~~ー‥♪



『逃げんなっ』


拓弥‥



~~~~~~……♪





『いつか、ぼくのためにうたってね』





~~~~~~~‥♪




俺‥は、




ーー‥お前が‥





ーーーーーー‥‥





「きれいなお歌ですねぇ」



はっ!


いつの間にか泣き止んでるコイツ。

いつの間にか唄ってた?俺‥。


コイツは俺の頭を撫でながら、また太陽みたいにキラキラと笑ってる。



そんなコイツを見てたら‥

なんか


ココロの中を覆っていた灰色の雲が

だんだんと

なくなってゆく。



すると急に‥

‘ストン’って何かが落ちた気がしたんだ。