キーンコーンカーンコーン‥



あっという間に放課後。


あまりに授業に出ていなかった私は、職員室に来ております。



「お前なぁ‥、どんな教科の小テストも今んとこほぼ満点。

優秀なのは良いんだけど、高校には単位っつーもんがあってな?」



これ。
A組担任の紫藤先生。
若めで綺麗な顔してて‥ホスト‥みたいな?


担当教科は音楽。

ふふ。似合わないなぁ。



あ、うちの学校は音楽が必須だから。



実は、紫藤先生は生徒に絶大な人気らしい。


密かにファンクラブがあるとかないとか?



「聞いてるか?黒姫?」

「おぉ♪」

「くくっ。なんじゃその反応は」



ほぉー‥
紫藤先生って、笑うと子供みたいな顔になる~。



「黒姫!まぁとりあえず、テストがそのまま維持できるんなら、出席日数を取れば良いから。

あ、でも、先生達は授業に参加しててくれた方が嬉しいんだぞ?」



紫藤先生は、「お前は変わったやつだなぁ」と言いながら解放してくれた。



「やっぱ授業でないとダメか」



夏と冬は冷暖房完備だから教室にいると思う。

だから、今は‥


良いよねっ?