片翼の天使

うっ‥うぅ


頭がイタイ‥



観覧車の下に来た私たち。



う‥わぁ。
いつ見てもおっきいねぇ♪



「魅ー。シースルー‥」


ふふ。

おねだりするちっちゃい子みたい。


でも『ダメ』って胸の前でおっきくバツを作って、コウくんにお断りサインっ!!


やっぱりダメだってあれは‥。



すると、後ろから



「魅は僕と乗るんだっ」



と颯斗。





ーーー‥え?






『コイツは俺と乗るんだっ』



ズキン‥ズキン‥



『お前、意外とダイタンな』



ズキン、ズキン、



『頂上だ』



ズキンズキンーー‥








『じゃあ、俺を求めろ。俺の為に唄え』







ーーーーー‥っ!!







アタマが



割れるっ







「みぃっ!!」








私はついに立っていられなくて、しゃがみこんでしまった。



「大丈夫?」

「魅ちゃん、ちょっと休もう?」






もう、耳に入ってこなかった。


アタマが痛すぎて。


ううん。


“あの人”の声が
ずっと聞こえてる。


“あの人”の記憶のカケラで、頭の中がいっぱいになる。




イタイ イタイ

クルシイ クルシイ








イトオシイ‥








「みぃちゃん、お手洗い行って顔あらう?」



私はコクンと頷き、後ろにいた颯斗に手伝ってもらいながら立ち上がった。





「いこっ」



ついて来ようとした優花と柚子に、


『ひとりで大丈夫』


と伝えた。




ひとりになりたかった。




ごめんね。








「みぃ‥。わかった。私たち、ココにいるね?」


「まだ一般の人もいるから、気をつけてね?」



優花も柚子もみんなも。


何かを察してくれたみたいだった。





私は、小さなポーチだけを持って

お手洗いへ向かう。








月が、こっそりついてきてくれていた。