「「えーーっっ!!」」



おっ、双子みたいに揃った。



「こほん、みぃ?」

「ん?」

「あんたね‥。自分の学校の生徒会長くらい覚えときなさい」



優花が半ば呆れた様子で言った。



「あのね、みぃちゃん。紅澤拓弥先輩は、生徒会長さんなんだよ?」



お?

おぉ?

おぉぉ!!!


入学式、1番迷惑をかけたかもしれない生徒会長!!


うわぁ‥

面と向かって『寝坊』って言っちゃったよ。

私のばか。



「あとね、屋上で会ったっていうその双子は、金持ちの坊ちゃんよ」

「ほらっTOーKOUって化粧品、有名でしょお?」

「おぉ」


化粧をしないワタシでも知ってる大企業。

あの2人がおぼっちゃま?見えなかったなぁ。



「でも、告白した女の子は全て玉砕ってのが有名でさ」

「そーそー。何人コクっても駄目みたいなんだよねぇ」

「みぃの言うみたいに、笑ってるトコなんて見たことないなぁ~‥」

「私もぉ。みぃちゃんズルいぞっ」



そう言いながら、2人は私の髪の毛でうりうりと遊んでる‥。



気が付けば、お嬢さま結びになっていた。