ずっとずっとずっと

待っていた。



お前が俺のとこに来るのを、ずっとずっと待っていたんだ。



1度目は海斗が入ってきた所為で、俯いて言うのを止めてしまった魅。


顔が真っ赤だった。

わかりやすいやつ。



その後、

外で飯を食って、片付けに入る。


海斗と2人でウッドテーブルを拭いていた時、





「泣かせんじゃねえぞ」





今までに見たことないような鋭い瞳で俺にそう言い放った海斗。



なんのことなのか、

なぜそう言ったのか



全て‥解る。





俺は、良い仲間を持った。


口に出すことはないかもしれないけど、感謝してる。





「ああ。ずっと大事にして行く」

「ったりめーだ!」





ガシッと痛いくらいに組んだ右腕同士。



この痛みに
その瞳にかけて


俺は、魅をずっとずっと大事にするよ。







ーーーーーー‥







あぁ‥魅が唄う。

今度こそ“俺”を求めて唄う魅。


その美しい歌声に

俺は、ガラにもなく鼓動が早くなっていくのを感じたんだ。




ーーーー‥愛してる。