片翼の天使



はっーー‥


ーー‥夢‥を見た気がしました。



悲しくて、温かい夢‥



ここは‥?

真っ白なベッド。
真っ白なソファ。


あとは黒ばっかり‥



‥蒼‥のお部屋だ。



わたし‥?



「起きたか?」



まだボーっとする頭で声がする方を見る。

黒い机に向かって、何かのプリントを読んでいる、銀色の男の子。



「‥蒼?」

「ん?」

「ありがとう」

「ん」



ふわっと微笑んだ蒼。


心臓はまた過労働を始め、何かが溢れそうなくらいにお腹がきゅぅんってなった。



ーー‥っ


‥顔が熱いよぅ‥




そっ‥


いつの間にか横に座っていた蒼が、私の頬に優しく触れた。



その手がすごくすごく温かくって、


とくん‥とくん‥


心臓が落ち着きを取り戻す。



「魅?」



綺麗な声で私の名前を呼ぶ蒼。

その瞳は、とても優しく光っている。






「好きだ」






ーーーーーえ‥?




落ち着いたと思ってた私の心臓は、また‥


激しく働き始めたのーー‥