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ゆらゆらふわふわ


これは、記憶‥?




暖かい日射し

さわさわと囁き合う
若々しい木々‥



緑色に光るふわふわした髪の毛は、

私にそっくり。




その真っ黒な瞳を
私の高さまで合わせて笑う‥。




『魅?

そのお歌の意味を教えてあげよっか』



お母さんは“ふふっ”と微笑む。



そしてゆっくりと、そのふっくらした唇を開く。



『ーあー‥ひ‥へ』



なに?



『かーー‥しよ‥』



聞こえないよ?



『‥唄ってーー‥』



聞こえない。

聞こえないよお母さんっ!




行かないで‥


置いてかないで‥





‥真っ白な雪




『こんどは、ぼくのためにうたってね』




雪に溶ける銀色の‥


男の子。




ーーーー‥蒼‥