片翼の天使

それから大聖堂に向かった4人。



「う‥わぁーー‥」



ひっろーい。綺麗‥


内側から見てもまぁるくなってる天井は、とても高くって‥



「音が響くーぅ」



柚子が高い声で叫ぶ。楽しそうだ。



「ここ、毎年音楽祭の時とマスカレードの時だけ開くんだってさ」



優花も楽しそう。




ブァーーー‥




「なんだ。音、完璧じゃん」



備え付けのパイプオルガンが大聖堂に響き渡った時‥




ぞわっ




「鳥肌‥立った」

「それ、音楽が好きだって体が言ってんだよ」



にこっと笑った第2のお母さん。


音楽が‥好き?


うん。

音楽が、好きっ♪



「魅が笑うと俺も嬉しいっ」



ちゅっ

あ‥またーー‥



「みぃちゃん!みぃちゃん!」


叫び回っていた柚子が、戻ってきた。



「歌、聞きたいな♪」



歌‥



「じゃぁ、あの歌がいいな」



コウくん‥



「唄って。みぃ‥」



うん。

私は、唄える‥。





ーーーーーー‥




『俺を求めろ

俺の為に唄え』





ーーーー‥蒼‥






~~~~~~‥♪





『愛』




『天使』





『唄って』





~~~~~~‥♪







ーーーーーー‥






「ーー‥はぁ」



唄った‥

気持ち‥良かった。



パチ‥パチパチパチパチパチパチパチ‥



ほぇ?



「綺麗‥」

「柚子、かんどーだよぉ」

「なんかさ、歌に寂しさが無くなったよな?」



抱きつきながら

頭を撫でながら


私の決意の第一歩を
祝福してくれた3人。



「学年代表は俺らだなっ」

「いやいや。対抗での優勝も私らでしょ?」

「賞、総なめぇ♪」



わーきゃーしてる3人。


あ、そういえば‥



「蒼とかは出るのかな?」

「「「あ‥」」」



声が揃った3人。



「わぁすれてたねぇ」

「だ‥ね」

「そっかぁ~‥」



え、えっ?
なんでいきなり落ち込むの?



「蒼とタクは、2年連覇中の王者なんだよ‥」