どきどきどきどき‥
心臓が一生懸命に動く。
蒼と居る時とはまた
違ったどきどき‥
不思議な感じ‥。
蒼と居るとね、安心する。
心臓は過労働だし、お腹は痛くなるけど、
安心するんだ‥。
コウくんの場合は、
“楽しい”に近い‥かな?
なんかまだもやもやしてて、わかんない感じだけど‥
今はただ、
コウくんとお話がしたかったの。
ーーーー‥
「はい」
コウくんがくれたのは、ホットミルク。
「ありがとっ」
ずずっ…
猫舌の私でも飲めるくらいの温度。
優しいねーー‥
「あの、ごめんね?」
「ん?」
「お風呂‥。私の所為でいっぱい怒られちゃったよね?」
「あぁ、いーって。俺も魅の半ハダカ見たし」
あ‥
あぁーー‥‥
「ふはっ。魅、顔また真っ赤」
「コウくんの所為だからねっ」
クツクツと、
もう寝てしまっている、上の4人に配慮してか、声を殺して笑うコウくん。
その笑顔は、いつもの笑顔とは違って、少し‥
少し、
拓弥さんみたいな‥感じがしたんだ。
「その笑顔がコウくんのほんとの笑顔‥なのかな?」
「え‥?」
あっ!
私、今 声に出てたっ!?
「ははっ。出てたぞ~う」
うきゃ!読まれてるっ
「魅は面白れぇな」
ふっと笑ったコウくんは、少しだけ‥寂しそうだった。
「魅?」
その悲しそうな瞳で、隣に座っている私に正面を向けて座り直し、問う。
「みんなのこと、
ーーーー‥
ーー‥好きか?」

