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そして、今に至る‥
という訳です。
えと、
どっから持ってきたのか、5枚の敷き布団を床に敷き、6人でぎゅうぎゅうになって寝る。
右から、
拓弥さん
海斗
コウくん
私
蒼
颯斗
ーーーー‥
どきどきどきどき‥
心臓がうるさすぎて、
コウくんや蒼には聞こえてるかもしれないーー‥
寝息が重複して聞こえる。
みんな寝付くのが早かった。
昨日今日で、色んなことがありすぎたもんね‥
みんな、ありがとう。
本当にありがとう。
左を向けば
蒼はすごく綺麗な顔で寝てる‥
睫毛長いなぁ。
肌もキレイだし。
形の良い薄めの唇‥
見つめてるだけで、お腹の奥がきゅぅんってなる。
眠ってる時は子供みたいだなぁ。ふふっ
「眠れねぇの?」
背中側からひっそりと聞こえた声に振り返る。
「あっ‥コウくん。起きてたんだ?」
「ん」
頭の下に腕を組みながら、高い天井をずーっと眺めているコウくん。
色素の薄い大きな瞳
ふわふわでキレイな金色の髪
すっと通った鼻筋
コウくんも、蒼に負けず劣らずの美少年だ。
「ん?どした?」
いつもみたいにくしゃって笑うんじゃなくて、
ふんわりと
なんか楽しそうに微笑んだコウくん。
どきっ‥
ーー‥え?
今の‥
なんの“どきっ”?
なに?何なんだろ‥?
そんなことをぐるぐる考えてたら、
「下行って少し話さねえ?」
「うん‥」
私も眠れなかったし。
というか、なんか‥
なんだか、
気になるーー‥の。
コウくんのことがーー‥
とても気になる。

