"あんた見てたらわかるし〜
何ならアッチのアドバイス
もする?
と姉貴がしれっと言う

やめてくれ…
(今夜ヤルんだろ?)
みたいな空気だすの!


兄貴笑い過ぎだから!


皆それぞれに麗奈を気に入り
こっそり俺に結婚を促す

兄貴が
"お前の仕事は特殊だからな
若い彼女は
その点理解できてるか?"

"まぁ少しずつな…
また連絡するから"

俺はそう言って立ち上がった

麗奈は家族に挨拶をして
俺の顔を見上げる

その恥ずかしそうに頬を染めて
見上げる様子にグッと来る

ヤベー
夜まで我慢できるかな

旅館迄の車内では
いつもより緊張した

実はここに来てまだ
決めかねていた事がある





それは

どのタイミングで
プロポーズするか…

花火大会
露天風呂
湖畔の散策中
ズバリ!エッチの時

酒は飲む?
飲まない?


うわぁ
もうわかんねぇ
セリフも練習した
アレで大丈夫かな


岡嶋に言われたっけ

"田崎!お前あんまガッツくなよ
それと下着!
トランクスなら注意だぞ!"

"なんで?"

"俺のダチで、部屋で着替える時
ちょっと粗相が…"