蓮の苦悩

翌日川辺に確認した
水野に俺には彼女がいると
伝えたかどうか…

話を聞くと
あれから川辺も結婚の事で
忙しくなり連絡取っていない
と言った

渋い顔した俺をみた川辺が
心配して理由を聞いてきた
昨夜の留守電の話をすると
川辺も渋い顔をした


互いに黙り込む

"まぁ あいつとは過去の
話だし大丈夫だろ"

と自分自身に言い聞かせた

7月に入りこの時期異例の
人事異動が出た
職員に一人欠員が出た為
行われた異動だった
留守電の通り水野が転勤

廊下ですれ違い際
"田崎君 またよろしくね
今度食事に連れてって"

と言ってきた
以前と随分雰囲気が違う

"そうだなまた皆で行こうか"

そう言うと

"え…"

と切ない表情を一瞬した

まずいな
水野まだ引きずっている

そう瞬間に感じた俺は

"じゃぁそのうちに"
と手を振り去った

面倒な事になる前に
はっきりさせないと…
考えを廻らせた

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

夕方署内で水野と川辺が
立ち話しているのを見かけた

何となく気になり一課に
戻ってきた川辺を捕まえる

"何か言ってたか?"

はぁ〜と溜息を吐く川辺