蓮の苦悩

俺は明日麗奈に
転勤の話と係長の家に
行く話をする事にした


さて
転勤の話したら
あいつ泣くかな…

俺はベッドに横になりながら
この街で過ごした
数年間を振り返った


内示が出た事で

各方面に散らばる同期から
激励の電話が課に何件か
かかってきた


ありがたい事に
藤咲にいる同期からも
連絡が来た

"田崎久しぶりだな
こっち来たら顔出せよ"

そんな言葉がありがたい

川辺は複雑な顔して俺に
話かける

"式が間近なのにな…
大変だなお前…"


"いや…むしろやっぱり
結婚決めてよかったわ"


"そっか?確認一つするにも
面倒だぞ〜何かと
何かあったら
俺を頼れよ?"


"どうもな…本当に
頼るかもしれないわ"

あっ…実家に連絡しなきゃ


"…あっ父さん?俺…"


"俺と名乗る子供は我が家…"


だ〜っ!


"おい!詐欺じゃねぇよ
蓮だ蓮!"


"おぉ お前か なんだ?"

ったく…わざとだな


"あのさ 俺、藤咲に転勤に
なったから。でな、1日に
引越しするから…"


"なに〜転勤だと?!!"

……うわっ
なんか電話の向こうが
ザワザワしてる