その2人、というのが。

「ん? なんですか? 僕のコト指でさして」
「なんでもねーよ」
「そうですか?」

秋山夜久(アキヤマヤク)。
常に敬語で控えめに見えるが案外毒舌。
だが、当り前の話バスケに関しちゃかなりの腕だ。
身長の関係もありポジションはPG。いわゆるチームの司令塔の役割を果たす。

「んじゃ、そろそろ練習しよーぜ」
「おう」

冬野久修(フユノヒサノブ)。
小学生の頃からずっとバスケ一筋で生きてきた……らしい。
だが実際、バスケに関しちゃ常にやる気満々で努力家と言えるだろうと思う。ポジションはSG。



そして俺たち3人は出会いこそバスケだったものの、部活動関係なく親友だった。
悲しい話、彼女もいない俺たちはいつも何をするときもこの3人だった。