「それでは、いきますよ」


そう、天使の声が聞こえた瞬間俺たちはわけも分からない光に包まれた。

「うおっ!?」
「すげ……」

これには珍しく樹裕も驚いている様子。



次、気付いた時には俺たちは目指す場所にいた。





「いいんですか、あの子たちを地上へ帰してしまって…」
「えぇ、良いのです。悩める若い子たちにはあれくらいしてあげなくては。まぁ、少しばかり機嫌が良かっただけかもしれませんが……」


もちろん俺たちは天使たちがあの後そんな会話をしていたことは知らない。