「死んじゃったから非行に走るんじゃないか。ここには逆らえないママも、学校の先生もいない。刑務所だってないんだ。目指すものももう何もない。お金も必要ない。そこで味わう初めての解放感」
「なるほど……。恐れるものはもう何もないってか」
それには納得だ。
「まぁ、新人さんは知らないだろうけど、絶対由也はしちゃだめだぞ」
「あ? 別にするきねーけど」
「あれなぁ、あまりにも周りの人に迷惑かけると今いるここ……天国? から地獄に急に飛ばされるって噂だ」
「地獄ってそんな簡単に飛ばされるもんなのかよ」
「噂だけどな。でも、まぁ悪い事すりゃ当然こんないいとこ来れねえだろ、最初から。もっとも生きてる間になんか殺人とか犯した人間はここにきてんのを俺は見たことないぜ」
「まぁ、天国に来てまで殺されてたまるか、だしな」
「まぁ、死ぬこたねーけど」
「分かってんだよ! んなこと」
最終的にはただのくだらない会話になってしまったが、樹裕の話にはかなりなるほど、と思えた。
「なるほど……。恐れるものはもう何もないってか」
それには納得だ。
「まぁ、新人さんは知らないだろうけど、絶対由也はしちゃだめだぞ」
「あ? 別にするきねーけど」
「あれなぁ、あまりにも周りの人に迷惑かけると今いるここ……天国? から地獄に急に飛ばされるって噂だ」
「地獄ってそんな簡単に飛ばされるもんなのかよ」
「噂だけどな。でも、まぁ悪い事すりゃ当然こんないいとこ来れねえだろ、最初から。もっとも生きてる間になんか殺人とか犯した人間はここにきてんのを俺は見たことないぜ」
「まぁ、天国に来てまで殺されてたまるか、だしな」
「まぁ、死ぬこたねーけど」
「分かってんだよ! んなこと」
最終的にはただのくだらない会話になってしまったが、樹裕の話にはかなりなるほど、と思えた。


