「まぁ、あれだな。悲しい話、努力ばかりの人生であと少しで夢にまで手が届きそうってところで死んじまったりすると悔しいだろ?」
「当り前」
「そういう奴って大抵、生きてる間はいい子ちゃんしてたってのがほとんどだ」
「あぁ、なんか分かるかもな。何の楽しみもなく、ただ周りの期待、自分の信念のみで動いてきたって感じ? そういう奴は小学生の頃からクラスに1~2人はいたな」
俺が続けてそういう奴はやっぱ毎日すげーストレス溜めながら過ごしてんだろうな、と口にすると樹裕は
「そう! それだよ」
なんて隣で叫んだので耳が少し痛くなった。
「っつ。声でけーよ」
「悪い! でもそれなんだよ。それプラス、こんなところで死んでしまったっていう悔しさも増してさ、非行に走るってパターン」
「は? 非行って死んでんだぜ? さすがにそれは……」
俺が納得しない様子でそういうと樹裕はチッチッチと、人差し指を横に振る。
その仕草は必要なのかと、言葉をはさみたい気もしたが、その話の続きが気になったのもあり、今は黙って見るだけにしておいた。
「当り前」
「そういう奴って大抵、生きてる間はいい子ちゃんしてたってのがほとんどだ」
「あぁ、なんか分かるかもな。何の楽しみもなく、ただ周りの期待、自分の信念のみで動いてきたって感じ? そういう奴は小学生の頃からクラスに1~2人はいたな」
俺が続けてそういう奴はやっぱ毎日すげーストレス溜めながら過ごしてんだろうな、と口にすると樹裕は
「そう! それだよ」
なんて隣で叫んだので耳が少し痛くなった。
「っつ。声でけーよ」
「悪い! でもそれなんだよ。それプラス、こんなところで死んでしまったっていう悔しさも増してさ、非行に走るってパターン」
「は? 非行って死んでんだぜ? さすがにそれは……」
俺が納得しない様子でそういうと樹裕はチッチッチと、人差し指を横に振る。
その仕草は必要なのかと、言葉をはさみたい気もしたが、その話の続きが気になったのもあり、今は黙って見るだけにしておいた。


