「で、そんなことより」


「ん?」
「久修君、ラッキーセットなんか頼むくらい金欠なのにわざわざ僕たちをこんなとこへ連れてきて。なにか話したいことでもあったんじゃないんですか」


とぼけた顔の久修に夜久が淡々と話しだした。



夜久はあまり表情の変化が見られないせいか(よーく見ていると親しい仲のモノには見せるが)なににもあまり感心を寄せないように見える。

だが実際は誰よりも観察力があり、何かあった時に1番に気づくのも案外こいつだ。

やっぱそう考えると司令塔に夜久は適任だな。



俺がそんなことを考えていると久修が口を開け、話しだしていた。