「っクソ!」
と、言ってもやること自体はいつもと大差なく。
俺はとりあえずいつもどおりシュート練に励む。


「夏生、相変わらずだな」
と、そこへ先輩が。
みんなの様子を見まわっているのだろう。

「ウス。……まぁやっぱ3Pは苦手スね。命中率悪いつーか……。やっぱダンクのほうがしっくりくるっていうか」
俺は苦笑しながら話す。

「まぁ、お前の性格を考えるとダンクのほうがあってるのも分かるなー」
「ははは。得点的に明らかに不利なんスけど」
俺がそういうと先輩は「そんなことねーぜ」と、話を続けた。


「たしかに3Pのほうが得点は多いし、体力の消費もダンクよかましだわな。だが、結局試合は得点がすべてじゃねえんだよ」


しかし、俺には先輩の話の意味が分からなかった。
だって点がすべてじゃねえって。
結局はその得点で、全部試合の結果は決まっちまうんだし。