この隙間、僕の存在。

「今日から最終調整にはいるぞ。試合では、自分の最大の力を引き出せるようにしとけ」


キャプテンの口から〝最終調整〟〝試合〟という言葉を聞くと改めて全体の緊張感が増す。


考えたくないがもしここで負けたとして。

俺たちにはまだ来年が待っているが先輩たち3年生にはこれが最後になるかも知れなんだ。

気は抜けない。




俺たちはそれぞれいつも以上に神経を高め、慎重に、入念に練習に取り組んだ。