バカみたいに波留波留と叫ぶ女子たちを少し睨みつつ、最後の一口を口に運んだ。


ふー、今日もご馳走さまでした!



「行こっ!早くしないと湊先輩が行っちゃう!」




湊先輩はあたし、柳瀬莎夕(ヤナセサユ)が好きな一つ上の先輩。


あたしは、1年生で先輩と接する機会が少ないから、毎日図書館で隠れて見ている。



友達の水川世南(ミズカワセナ)についてきてもらい、私たちは図書館に向かった。