「しっかし、あれだね、波留先輩随分気に入っちゃってるようだね…」


にやにやこっちを見ながら、意味のわからないことを言っている世南。


ったく世南は、人が困ってるのに面白がって!


「とにかく、図書室行ってくる!」


「あ、宿題ね、頑張ってね~」


「他人事だと思って…」


去り際に小声で言うと、

「他人事だもん♪」


世南はすごく楽しそうにいってきた。


地獄耳だな……