「きゃ~~~!!」


食堂に黄色い声が響き渡る。

あたしはその声に顔をしかめながら、学食のAランチを食べていた。



「波留~!」





「相変わらずかっこいいね、本郷波留、しかも金持ち」


「どこが?あんな自分はいかにも特別ですって看板鼻にかけてさ」





本郷波留。

2年生

ルックスよし家柄よし。


そのうえ未来が有望な奴。


みんなこの学校一のモテ男にメロメロなのだ。