「お母さん!」

「あ、茉莉。帰ろう」

「うん!」


お袋の知り合いの子供が俺と同じクラスだと知ったのは、このとき。

…最初の茉莉の印象は、二つ結びの小さい女。


「じゃあ、失礼します」

「はい。また♪」


茉莉のお袋は茉莉を連れて帰っていった。