不器用なシタゴコロ


そして。

“キュッ”と口元を結ぶと。



コツン。



私の額に。

とーやクンが自身の額をくっつけた。





…わッ、近…近いって…!!

今、そんなコトされたら…ッ。





目の前にに感じるとーやクンの顔。

ドキドキと音を立てる心臓、2倍速。

そして体温急上昇。





…もう。

心臓壊れそう…。





“ギュッ”と目を瞑った私が。

そんな状態になってるなんて知るはずもないとーやクンは。

額をくっつけたまま囁いた。





「…好きでもないヤツに。
こんなコトするわけないデショ…」





ため息混じりの甘い囁きだけだって。

かなりの攻撃力、なのに。





とーやクンはそのまま。

唇を重ねてきた。