その後。

“次、撮影だよ”と呼ばれたミズキクンは。

「またね」

と、小さく手を振って中に戻っていった。





そして、私は。

水やりの続きをした後。

正面入り口のガラスを拭いていた。





『……………………』





…心ココにあらず、で。







どうしても重なる。

何をしてても重なる。





私の中では。

“とーやクン=モモクン”ができあがっちゃってる。





自分の中で。

“それは違う!!”と。

否定すればするほど2人が重なって。

同じ人間にしか見えなくなってくる。





…暑いし、頭の中グルグルしてるし。

ワケわかんない…。





『…モモクン、かぁ…』





本人に聞いちゃえば早いのに。

それをしない私は。

…ホントは。

何を考えているんだろう。