「ゆずチャンの話。
ホントはアイツが一番喜んでた」
その時の様子を思い出したのか。
ミズキクンは笑いを堪えるように言った。
モモクンが。
一番喜んでた…。
…喜ぶ…笑う…笑顔…。
雑誌で何度も見直した笑顔が。
頭の中に映し出される。
でもそれが。
いつの間にかとーやクンの笑顔とすりかわってしまった。
『…ッわぁ!!』
ダメダメダメダメ!!
モモクンととーやクンの同一人物説は。
まだ疑惑なんだから。
いくら脳内とはいえ。
勝手に重ねないでよ。
「…どうしたの?」
『…いえ、スイマセン…』
突然声を上げた私に。
ミズキクンが若干ひいたのは。
…気付かなかったフリをしようと思いマス…。

