12月31日23:50― テレビの中では、もうすぐ迎える新年にみな心躍らせている。 私はというと、過去の思い出に想いを馳せるばかり。 クラス替えで君と別々になったこと。 夏休み、君と遊んだこと。 学校の休み時間、君と電話で話したこと。 そして、君を裏切ってしまっこと…。 私の思い出はいつでも君の存在がある。 それはどんなことだろうと鮮明に心に焼き付いていて… カウントダウンが始まったときも、私はただ君のことを想っていた。