タンスの奥深くで眠っていた制服。 真っ白なカッターシャツ。若干色褪せたネクタイ、買ったときの長さのままのスカート。 物置に放っておいた鞄。 落書きひとつされていないそれは、使用感ゼロといえるくらい綺麗だった。 始業式の前日の夜。 約5ヶ月ぶりに見た制服と鞄は、私の心を重くさせた。