キ-ンコーンカ-ンコーン
「亮太ーっ!」
授業が終わり、部活へ行く準備をしていたところにひかるが来た。
「なに?」
「今日部活!?」
「そうだけど、なんで?」
「ちぇーっ、また3人乗りして帰ろうと思ったのに〜」
めっちゃ不服そうな顔でいじけるひかる。
「ごめんごめん、涼介にこいでもらえよ」
「だってどうせめんどくさいとかいうしー」
…たしかに(笑)
「まあいいや、涼介おいて帰る!自転車のカギかしてー」
「ああ、はい」
ポケットに入っていたカギをひかるの手の平に渡す。
「ありがと!じゃまたね!」
「うん」
ひかるが笑顔になるとこっちも微笑んじゃうんだよな。
「さて、」
ひかるが教室から出るのを見送って、俺も部活へ向かった。
