『ボコッ!』


誰かが殴られた音がしたと思ったら、

三人のうちの一人が吹っ飛んだ。


「何すんだっ!」


残りの二人は、

史佳から離れてケンカを始めた。

ボクは急いで、

史佳のところに飛んでった。


「史佳、大丈夫?」


「私は大丈夫。有希、血が出てる。痛い?」


「これくらい平気だよ。」


そんな会話の後、

ケンカを見たら、

三人の相手をしている人に、

見覚えがあった。




!!!



大貴だ!


大貴ってケンカが強いんだな。

それに比べて…。




大切な史佳を守ることすらできない。

ボクは最低だ。