「もしもし。」


「高橋、退院したんだろ?おめでと!」


「雅史、知ってたんだ。」


「ああ。高橋のお母さんから聞いていたからな。」


「そっか。」


「まだ自宅安静なんだろ?」


「ああ。早く学校に行きたいよ。」


正直言うと、

学校に行きたくなんかなかった。

でも、

史佳に会えるかもしれないって、

かすかな期待を持っていたんだ。