ボクは誰?

「どうするんだ?」


「ラブホに行く。」


「おいおい。一人じゃ入りにくいところだぞ?」


「じゃあ、雅史。ついて来てくれ。」


「お?いいのか?」


「何、勘違いしてんだよ!史佳が危ねーって言ってんだろ?」


「わりー、わりー。」


ボクは走った。

すでにあの電話の時点で、

絵美はラブホの近くにいた。

間に合えばいいけど。