声がした方を見たら、

雅史が立ってた。


「高橋。お前、こんな時間に立ち読みか?」


「まあな。雅史こそ、何やってんだ?」


「あ?塾の帰りだよ。」


「そっか。受験が控えているもんな。」


その時、

雅史の携帯が鳴った。


「あ、やべ。今日はマナーモードにしてなかった。」


そう言いながら、

メールに目を通した雅史は、

急に、

ボクを見てにやけた。