お父さんが、

がっかりする姿を、

ボクは見たくない。


「どうかしたかね?」


先生に聞かれて、

ボクは我に返った。


「何でもありません。」


「まあ、何かあったら、私でもカウンセラーでもいいから、いつでも相談して下さい。」


「はい。どうもありがとうございました。」


ボクは診察室を出て、

会計を済ませてから帰宅した。





気が重い。