「『体は女の子、でも心は男の子』っていうのと、ちょっと微妙に違うんだ。それだと逆の場合はオカマちゃんがそうなってしまう。オナベさんもそうだよね?でも『性同一性障害』っていうのは、『願望』ではなく『性自認』が身体の性と違うんだ。」
わかんない。
「わからないかもしれないね。簡単に言うと『男の子になりたい』って思うだけなら、それはオナベさんと同じでしょ?でも『性同一性障害』ってのは、『自分の中では男の子と思っている』かどうかなんだ。」
「マジでボクは男の子だと思います。」
「うん。それをちゃんと医学的に認めるためには、まず精神科の先生二人の診断が必要。それとホルモンの治療もすることになる。それにはまず十八歳以上じゃないとダメ。それと十八歳以上になっていたとしても、未成年の場合は親の同意が必要になる。高橋さんは、このことを知ってるかい?」
「おかあ…母には話してあります。今日の診察も母が勧めてくれました。」
わかんない。
「わからないかもしれないね。簡単に言うと『男の子になりたい』って思うだけなら、それはオナベさんと同じでしょ?でも『性同一性障害』ってのは、『自分の中では男の子と思っている』かどうかなんだ。」
「マジでボクは男の子だと思います。」
「うん。それをちゃんと医学的に認めるためには、まず精神科の先生二人の診断が必要。それとホルモンの治療もすることになる。それにはまず十八歳以上じゃないとダメ。それと十八歳以上になっていたとしても、未成年の場合は親の同意が必要になる。高橋さんは、このことを知ってるかい?」
「おかあ…母には話してあります。今日の診察も母が勧めてくれました。」

