殴って史佳が喜ぶのなら、

ボクはたくさん殴るよ。

例えそれで、

傷害罪で捕まったとしても、

ボクは構わない。

でも、

大貴を殴っても、

罵っても、

史佳の心の傷は、

癒えないんだよな。


「大貴。もう史佳の前に、二度と顔を出すなよ。ボクの前でもだ。顔を出したら、次はもっと殴るからな。」


「わかったよ。じゃあな、高橋。」


大貴は帰ってった。