『お邪魔しまーす』

玄関の鍵を開けてあげると、智志は上機嫌で入ってきた。

手にはコンビニの袋。
中身はビールに見えた。
あ、私の好きな酎ハイもある。
智志のくせに気がきくじゃん。

『何? またヤッてんの?』

智志はハハッと笑うと、壁をノックする。
智志も隣の声に気付いたようだ。

だから静かにしてって言ったのになぁ。
誰か来た時、マジで気まずいんだって。

『コップいるでしょ? 取ってくるから部屋にいて!』

智志の質問に気付かないふりで、キッチンへと移る。

キッチンは静かだ。
隣と唯一離れてる部屋だからかな。
あ、キッチンで飲めばいっか。

『智志ー、やっぱこっちで……

智志にそう声を掛けた瞬間、背後からズシッと何かがのしかかる。

『ちょッ 智志?!』

部屋に行ったんじゃなかったの?!

『悔しくねーの? やられっぱなしでー…』

ま、まだ酔ってないよね?

『お前の声も聞かせてやれって』

智志は冗談混じりにそう言うと、私の胸をわしづかみにする。

『冗談じゃ…ッ』
『いーじゃん、サービスしてやれよ』

グイグイと力任せ。

『ちょ……ッ 痛いよ…』

そこまでされると快感なんて無くって、ただ痛い。

『何言ってんの、気持ちいいくせに…』

は?
マジで痛いっつーの!

智志の手を振りほどこうと爪をたててみるけどビクともしない。
私の力じゃ引っぺがす事も出来ないし。

そうこうしてる間にスカートはめくり上げられ、下着は下ろされそうになる。

『智志ッ マジで怒るよ!!』

下げられないように逆に上げるように引っ張った。
しかし智志は言う事を聞くつもりもないらしい。

もういい加減に…ッ!!

《ビリッ!!》

怒鳴る寸前、私の掴んでいた側が破れショーツは無惨にも床へ落ちた。