『記念品って何だろうね?』
太陽も沈みかけてきたし、イベントもクリアしたし。
うん。
思い残す事はない。
『思い出に残るもんがいいよな、どうせなら』
『うん。 食べ物とかだったら微妙だよね』
カップルのイベントだもん。
ロマンチックなものがいいよね。
『お疲れさまでした』
と、出口のゲートを通ろうとする私達の前に、朝イベントの説明をしてくれたお姉さんが現れた。
『ゲームクリア、おめでとうございます』
腕のフリーパスをハサミで切りながら話す。
『こちらが賞品になります。 可愛いでしょう?』
ハサミを置き、代わりに背後から取り出したのは……
手の平に乗る小さな透明なプラスチックケース。
中身は……
『ストラップだぁ! しかもペア』
指輪よりは小さいリングがついたストラップ。
飾りはそれぞれピンクと水色の石がついてて……
『可愛ー……』
想像してたよりいい物で、本当に嬉しい。
『2人がいつまでも仲良くいられるように、願いがこめられているんですよ』
仲良くかぁ。
何だか素敵な思い出になりそう。
いつになっても、このストラップを見たら、輝との初デートを思い出せるんだろうなぁ……なんてね。
『あとこちら、特別ご優待券になります。 ぜひご利用になってください』
……ん?
優待券?
お姉さんの言葉を不思議に思いながら、差し出された紙切れを見る。
『え? これって……』
賑やかな遊園地の背景に写る、お城をモチーフにした建物。
これは、もしや。
『すぐ傍のホテルじゃん』
そうそう!
目の前のホテルだよ!!
『へぇ…… これで割引してくれるってわけね』
って、何をマジマジと見てんの!?
まさか泊まる気なんじゃ……
『綾香どうする? 泊まってく?』
え?
えぇ~!!?

