時速350キロの疾走。
風を切る爽快感。
やっぱ、やっぱ、
『最高だね!』
ジェットコースターってやめられない。
普段味わえないスリルと興奮はクセになるよ。
『いや、そこまで大好きではないんだけどね』
と、呆れ顔の輝。
『何でよ~! 遊園地といえばジェットコースターでしょ?』
『好きだけど、350キロに乗りすぎだっつの』
そう言いながらベンチに座り、背伸びをする。
確かに10回は乗りすぎかもだけど……
『だって……』
楽しいんだもん……
やっぱクセになるって言うかさ。
口ごもる私に、輝は苦笑すると手を差し出した。
『ちょっと休憩。 2人きりになれる所行こ』
大きな手は手首を掴み、私の体を引き寄せる。
『2人きり?』
何それ。
何かを期待させるような言葉だよ~!!
『絶叫も楽しいけど、綾香とゆっくりしたい』
確か、このテーマパークに隣接したホテルがあった。
でもリゾートホテルだよ!?
めちゃくちゃ高級って聞いた事あるし。
まさか、サプライズで部屋を予約してあるとか!?
…………って。
『観覧車かい!』
ゆっくりと回る観覧車の前に連れてこられ、思わずツッコミを入れてしまう。
『観覧車じゃ不服?』
クックッと笑いながら言う輝。
こいつ……
私の心の中を読んだな。
ってか、誤解させるような言い方する輝が悪いんだからねーっだ!

