新幹線を下りてタクシーに乗り、しばらく……
たいようの家へ到着した。
しかし、
『申し訳ありません。 園長は不在でして』
まさかの園長不在!?
なんでも子供達と遠足だとか……
『どうする?』
急に拍子抜けしちゃって、横に立つ咲耶に意見を求めてみたりする。
『さぁ? どうしようね』
こいつときたら、本当に着いてきただけで全く協力する気がない。
まぁ、協力してくれるなんて最初から思ってなかったけどね。
『あの…… ここで働き始めてから長いんですか?』
見た所、40半ばくらいの歳の女性。
このくらいの歳の人なら、昔の輝とかかわってるんじゃないかって思うんだ。
『ここでは12、3年くらいになります』
……っビンゴ!
『輝っ、輝を知ってますよね!? 昔ここに住んでたはずなんです!』
1年……いや、2年くらい輝と過ごしてるかも知れない。
輝に近付いたような気がして、つい興奮してしまう。
『ヒカル? そうねぇ……その名前なら何人かいたわね』
『え? 一人じゃないの?』
『2、3人いるわね。 いくつなの?』
ふふっと優しく笑う。
きっと昔を懐かしんでいるんだろう。
こっちの気も知らないで……
『20歳くらい……いや、22か23かも』
どうしよう。
輝の正確な年齢を知らない。
未成年ではないだろうし、25は超えていない気がする。
『曖昧(アイマイ)ねぇ。 私の知ってるヒカルくん達は歳が近いのよね』
『そんな……』
ここまで来て、また行き止まりだなんてあんまりだよ。
せめて年齢くらいわかれば……
『二十歳ですよ。 と言ってももうすぐ誕生日がきて増えますけど』
……え?
咲耶が、助けてくれた?
恐る恐る隣を見ると、べーっと意地悪に舌を出す咲耶。
『本当にお馬鹿さんだね。 輝の画像、今使わなきゃいつ使うの』
『……あ! 忘れてた』
つか、言うの遅いっての!
『ああ、あの子ならよく覚えてるわ。 可愛い子よね』
『はい! 少しタレ目の整った顔立ちの……』
やった。
やっと、輝を知る人に会えた……

