僕等の透明な夏


少し距離を離した所に立つと、「いくよ」と言ってボールをあたしに投げてくる。

『わっ』

ボールは、ぽすっと音をたててグローブの中に入った。

「投げて!」

『う、うんっ』

あたしの投げたボールも男の子のグローブにおさまる。

「うまいうまい!次は俺も本気で投げるからね~」