僕等の透明な夏


「弁当も…あいつに作ったんだろ?」

『……』

「誰なんだよ…」

『……』

「付き合ってんのか…」

『そ、そんなんじゃないよっ!』

「じゃあなんだよ」

『勇介には関係ないでしょ!』

あたしが部屋を出ようとすると、勇介は腕を掴んでそれを止めた。

「関係あるよ!」