僕等の透明な夏


姫乃が目を輝かせて勇介を見る。

「何?小夏がお弁当作ってくれたの?」

勇介はあたしの抱えているお弁当を覗き込んだ。

『残念ながら違います』

姫乃は少ししゅんとしている。

勇介の鈍感男…

『姫乃がお弁当作ってくれてるんだって~』