僕等の透明な夏


あたしのことを試すようにちらっと見上げる。

『材料余るから一緒に作る?』

「うんっ!」

姫乃は嬉しそうに隣でなにかを作り始めた。

あたしのお弁当が作り終わる頃、勇介が起きて来た。

「なんか美味い匂い」

「あっ」