僕等の透明な夏


「勇介君に?」

『ううん』

「じゃあ誰?」

『と、友達…?』

「友達?ここの友達できたの?」

『う、うーん』

「ふぅん…」

姫乃は疑うようにそう言うと、コップにお茶をついだ。

「あたしも勇介君にお弁当作ろっかな…」