僕等の透明な夏


『…おいしょ、っと』

佑人を床に下ろした。

雨はやんだが、外はもう真っ暗だ。

あたしも佑人の隣に背中合わせで横たわった。

なんかいけないことしてるみたいで…ドキドキする。

「…小夏」

『起きたの?』